Word Pressで運用しているWebサイトに、商品リンク管理プラグイン「Rinker(リンカー)」を使用して、物販系アフィリエイトをしているサイトがあります。そのWebサイトは無料で利用出来るテーマ「Simplicity2」から、最近、後継テーマの「Cocoon(コクーン)」に変更しました。
ただ、後継テーマの「Coccon(コクーン)」に変更した事で、一つ問題が発生しました。アフィリエイトで利用しているASPの管理画面上で、インプレッション数(表示回数)が極端に少なくなっている現象。
そこで、Cocoo+Rinkerを使用している場合で、各ASPのインプレション計測が正しくない(おかしい?)場合に正常に計測させるようにする設定方法です。
インプレッション数減少の原因は、画像の遅延読み込み
まず、各ASPで使用されるインプレッション(表示)計測用タグとして使用されているのは、画像表示用の<img>タグで、この個別に指定された画像を各ASPサーバーから読み込む事で、インプレッション数を計測しています。
しかし、実際のCTR率に大きな乖離が見られるようになるので、データ解析を行っている人にとっては、そのデータの信憑性という部分では問題が出ます。
実際にインプレッション計測が減少したASPの管理画面
もしもアフィリエイトの場合
もしもアフィリエイトのレポート画面ですが、インプレッション数が12月2日をから減少し12月9日には、インプレッション数が正常に計測されるようになっているのが分かります。
多少の増減ならPV数の増減などで気付き難い事ですが、ほぼ計測されないとすぐに気付きますよね。
バリューコマースの場合
バリューコマースのレポート画面でも同様に、インプレッション数が極端に減少している事が分かります。
正しいCTR率を知りたいと言う方は、「Cocoon」上で設定を行います。
Cocoon+Rinker使用時に正しくASPのインプレッション計測させる設定
インプレッション数減少時のRinkerタグ内の画像遅延読み込み
Rinkerのタグ出力部分を見ると分かると思いますが、画像が見にくいので下記のようになっています。
<img class="lozad lozad-img" alt="" loading="lazy" data-src="https://~~" width="1" height="1">
この部分が、ASPのインプレッション計測用画像タグになります。画像遅延読み込みが有効になっていると、画像タグに遅延読み込みの指定がされて、上手くインプレッション計測されなくなっています。
そこで、利用している各ASPのインプレッション計測用画像タグのみを、Cocoonの設定画面で画像遅延読み込みしないようにする事で、各ASPの正常なインプレッション数表示にさせます。
Cocoon設定の高速化部分で設定
Word Pressにログインし、Cocoon設定内の「高速化」の項目へ移動します。
Cocoon設定内の「高速化」の項目へ移動したら、「Lazy Loadの設定」内の上記テキストボックスに、各ASPのインプレッションタグに使用されている文字列を入力します。
実際にどのように書けばいいかというと、
もしもアフィリエイトの場合
バリューコマースの場合
と、このように各ASPのインプレッション用タグのURL部分の一部、を書くようにしたらいいです。?の後ろには各人の識別コードなどが含まれているので、そこは書く必要は無いです。
インプレッション数正常計測時のRinkerタグ
画像が分かりにくいですが、
<img alt="" src="https://~~" width="1" height="1">
と、通常の画像読み込みタグの形になる事で、正常に各ASPのインプレッション計測が行えるようになります。
まとめ
Cocoo+Rinkerを使用している場合で、各ASPのインプレション計測が正しくない場合に、正常に計測させるようにする設定方法を解説しました。
原因は、インプレション計測用の画像タグが遅延読み込みになってしまっている事で、この部分を遅延読み込みさせないようにする事で、正常にインプレション計測されるようになります。
ぶっちゃけこれは、テーマの「Cocoon」やプラグイン「Rinker」自体のバグとかいう話では無く、自分で見つけ探し出し設定すべき事です。敢えて、画像遅延読み込み除外設定も用意してあるのは、ある意味スゴイです。
無料で提供されているテーマやプラグインで、ここまでの機能を搭載しているのは同じPGを作る者として尊敬出来ます。
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